多くの視聴者が抱く「なぜ人気タレントがここまで追い込まれたのか」という疑問。その根本を探ると、単なる浪費癖や不祥事という言葉では片付けられない、人生を左右した決定的な3つの分岐点が存在します。
第一の分岐点は、精神的支柱だった母・坂口良子さんの急逝です。2013年3月、母が横行結腸癌および肺炎のため55歳の若さで急逝した当時、杏里はまだ22歳でした。幼少期から母の愛情を一心に受け、芸能活動のマネジメントから生活全般まで母に委ねていた彼女にとって、絶対的な保護者の消失は計り知れない喪失感をもたらしました。周囲の芸能関係者によると、母の他界直後から虚無感に襲われ、日常生活の判断基準を完全に見失っていたと伝えられています。
第二の分岐点が、孤独の代償としてのホスト通いと多額の借金です。心の隙間を埋めるように歌舞伎町のホストクラブへ通い詰めた彼女は、担当ホストに貢ぐために連日シャンパンタワーを注文。豪遊の果てにツケはみるみる膨らみ、借金額は数千万円規模に達したと報じられました。遺産や自身の貯蓄が底をついたことで、2016年には所属事務所を退所し、事実上の芸能界引退理由となったセクシー女優への転身を余儀なくされます。
そして第三の分岐点が、自立を支えるセーフティネットの不在と孤立でした。事務所という防波堤を失った後は、夜職の世界を転々とする中で悪質な金銭トラブルに巻き込まれ、相談できる身内も不在という八方塞がりの状態に陥ります。救いを求める衝動が、後述する警察沙汰やSNSでの過激な告発へと直結していきました。