インターネット上の相談窓口や患者会で頻繁に交わされる「リウマチになりやすい性格」というテーマ。精神神経免疫学(PNEI)の観点から分析すると、特定の性格傾向が関節リウマチの発症リスクを高めるメカニズムには、明確な生理学的理由が存在します。
医学的に注目されているのは、「過剰なストレスを内面に抱え込みやすい行動特性」です。責任感が強く、他者に頼ることをためらう我慢強いタイプや、細部まで妥協できない完璧主義の傾向を持つ人は、慢性的な交感神経の緊張状態に陥りやすいことが分かっています。
人間が過度な精神的・身体的ストレスを受け続けると、副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されます。通常、コルチゾールには炎症を抑える働きがありますが、ストレス状態が長期化すると受容体の感受性が低下し、かえって免疫システムが暴走。本来は外敵を攻撃すべき自己の免疫細胞が関節滑膜を標的にしてしまう「自己免疫疾患とストレスの連鎖反応」が引き起こされます。
つまり、「性格が病気を作る」のではなく、「ストレスを逃しにくい性格行動パターンが、免疫調整機能を限界まで追い詰めてしまう」というのが臨床現場における正確な見解です。