2022年にMBS「ドラマ特区」枠で放送された実写ドラマ版(桜夜才臣役:古川雄大、ユリ役:馬場ふみか)は、原作の持つ危険で官能的な世界観を極限まで映像化したことで大きな話題を呼びました。
しかし、ドラマ版と原作漫画の間にはいくつか明確な違いが存在します。
第一に、心理描写とエピソードの密度です。ドラマ版は全9話という尺の制限があったため、ふたりが出会ってから惹かれ合うまでのスピード感が非常に速く、アクションとラブシーンを中心に見せる構成となっていました。一方、原作漫画では桜夜組内部の力関係や、ユリが女子大生としての日常と裏社会の住人である才臣との間で揺れ動く葛藤が何話にもわたって丁寧に描写されています。
第二に、ライバルキャラクターの掘り下げです。セミリオやジンといった敵対勢力や幼馴染の存在感が、原作では後半にかけて重厚なサスペンスを生み出しています。ドラマから入ったファンも、原作漫画を読むことで物語の真の深さに驚かされるはずです。