一目見たら絶対に忘れられない光景がある。足元を埋め尽くす大小さまざまな漆黒のタイヤ、そしてその中心に立ちそびえる巨大な怪獣。海外のSNSや旅番組でも紹介されたことで、近年はアジアや欧米からの旅行者がカメラを片手に訪れる姿が日常風景となった。
プラスチック製のアスレチックや洗練された最新の公園遊具が溢れる現代だからこそ、この武骨でどこかノスタルジックな手作りの造形が新鮮に映るのだろう。手触りはザラリとしていて冷たい。しかし、太陽の光を浴びたゴムの微かな匂いと適度なクッション性は、全身を使って遊ぶ喜びを思い出させてくれる。