「子ども騙しだと思って入ったら、最初の3メートルで海に叩きつけられました」――引き締まった体躯の20代男性が、苦笑いしながら海から上がってくる。彼が挑戦していたのは、今年多くの施設で新設された「ハードモード・エリア」だ。
かつてのファミリー向け仕様から一転、今年のトレンドは「大人向けのアスレチック要素」だ。傾斜45度以上の滑りやすい壁、掴む場所が極端に少ない反り立つ壁、一定のリズムで海に突き落とすクレーン仕掛けのギミックなど、SASUKEのような本格的障害物コースが登場している。
このスパルタ仕様が、空前のフィットネスブームや動画投稿カルチャーと完璧にマッチした。失敗して派手に水しぶきを上げる姿すらもエンターテインメントとして消費され、友人同士やカップルが何度でも挑戦を繰り返す。難易度の上昇は、リピーター率の飛躍的な向上に直結しているという。