ファッション・アパレル産業の専門家らは、日本の政治家が発するスタイリングのメッセージ性に長らく苦言を呈してきた。欧米の指導者層が専属のイメージコンサルタントを雇い、カラーパレットから素材の調達先まで戦略的に管理しているのに対し、日本政界の対応は属人的だからだ。
その中にあって、高市氏の装いは国内の縫製技術や仕立ての良さを感じさせるものが多く、堅牢な国産品質へのこだわりを滲ませる。派手な海外ハイブランドに頼ることなく、清潔感と規律正しさを前面に出すアプローチは、国内産業の現場を意識した無言のステートメントとも読み解くことができる。