スーツそのものが適切であっても、首元から覗くインナーやネクタイのチョイスに隙があれば、全体の完成度は一気に崩れてしまいます。男女別の具体的な選定基準を確認します。
男性編:シャツの襟型とネクタイの質感
男性の場合、第一印象の骨格を作るのは「シャツの襟型」と「ネクタイの結び目(ノット)」です。
- シャツの選択:白の無地が絶対の基本です。襟型は「レギュラーカラー」または襟の開きが程よい「セミワイドカラー」が最適。カジュアル感の強い「ボタンダウンシャツ」は、フォーマルな証明写真では避けるのが無難です。
- ネクタイの幅と結び目:ネクタイの幅(大剣)はスーツのラペル幅に合わせた7.5〜8.5cmの標準的なレギュラータイを選びます。結び目の直下に美しい「ディンプル(くぼみ)」を作り、喉元に隙間が空かないようしっかりと引き締めます。首元が緩んでいるだけで「だらしない」という心証を与えます。
- ネクタイの色柄:知的で誠実な印象を与える「ネイビー(濃紺)」「ブルー」「落ち着いたボルドー」が鉄板です。柄は無地(ソリッド)、細めのストライプ(レジメンタル)、あるいは細かな小紋柄が適しています。大柄のペイズリーや派手な原色、光沢が強すぎる素材は避けてください。
女性編:インナーのタイプと胸元の開き具合
女性のスーツスタイルでは、インナーの形状が顔まわりの明るさと表情の柔らかさを決定づけます。
- スキッパーシャツ(襟出し):ジャケットの外に襟を出すタイプです。活発、行動的、リーダーシップといった印象を与えやすく、営業職や企画職の中途採用、新卒就活で好まれます。
- レギュラーシャツ(襟内入れ):襟の第1ボタンまで留めてジャケットの内側に収めるタイプです。金融・公務員・医療事務など、規律や正確性が求められる業界で抜群の信頼感を生み出します。
- カットソー・ブラウス(ノーカラー):オフィスカジュアルを意識した転職活動で最も人気が高い選択肢です。胸元が開きすぎていないラウンドネックやVネックの白・オフホワイトを選びます。フリルやレースなどの過度な装飾は控え、光沢を抑えたシフォン素材などが顔色を美しく引き立てます。