山本KID徳郁のルーツを語る上で欠かせないのが、日本屈指のレスリング名門である山本家の家族構成です。ミュンヘン五輪レスリング代表の父・山本郁榮氏のもとに生まれ、姉の山本美憂、妹の山本聖子はいずれも世界選手権を制覇したトップレスラー。妹の聖子は現在、メジャーリーガー・ダルビッシュ有投手の妻としても知られています。
KIDのDNAと情熱は、遺された家族たちの中に今も鮮明に脈打っています。姉である山本美憂は、40代にして総合格闘技へ転向し、RIZINのリングでトップファイターとして激闘を繰り広げました。美憂の長男であり、KIDの甥にあたる山本アーセンもまた、総合格闘家としてKID譲りのレスリング力とアグレッシブな打撃を武器に戦い続けています。アーセンが勝利した際に天を仰ぎ、叔父への感謝を叫ぶシーンは、格闘技ファンの胸を何度も熱くさせてきました。
一方、私生活における家族の現在にも注目が集まっています。モデルのMALIA.との間に誕生した子供たち、そして再婚相手である一般女性のゆい(YUI)夫人との間に生まれた子供たちも成長を遂げています。長男をはじめとする子供たちは、それぞれの分野で父親譲りの卓越した身体能力やクリエイティブな才能を発揮しており、母であるゆいさんもKIDの遺志や世界観を尊重しながら家族の歩みを支え続けています。
そして、KIDが設立したジム「KRAZY BEE(クレイジービー)」の現在も見逃せません。大森を拠点とするこのジムは、KID亡き後も所属選手やスタッフが結束し、名門ジムとしての看板を守り抜いています。RIZINや海外プロモーションで活躍する次世代ファイターたちが汗を流し、一般会員に向けたキッズレスリングやフィットネスを通じて、KIDが目指した「誰もが格闘技を楽しめるボーダレスなコミュニティ」の理念が2026年の今も着実に具現化されています。