美容医療の普及とともに、施術後の仕上がりに関するトラブル相談や口コミもSNS上に溢れています。施術を検討する読者が最も直面しやすい現実が、ダウンタイムの経過と「傷跡」の問題です。
まず、シミ取りレーザー経過とダウンタイムについて見ていきます。ピコスポットなどで強い出力を照射した場合、照射当日から数時間で赤みと軽い腫れが生じ、翌日以降は薄いかさぶた(マイクロクラスト)が形成されます。このかさぶたは7日から10日程度で自然剥離し、下からピンク色の新しい皮膚が露出します。
臨床の現場で最も苦情や不安の声が上がるのが、照射後3週間から1カ月前後に訪れる「炎症後色素沈着(PIH)」です。一度綺麗になったはずの患部が再び茶色くくすむ現象であり、日本人の黄色人種特有の生体防御反応として約30〜40%の確率で発生します。これを知らずに「シミが再発した、失敗された」と慌てるケースが目立ちますが、通常は紫外線対策とハイドロキノンや内服薬(トラネキサム酸、ビタミンC)を併用しながら3カ月から半年かけて徐々に退色していきます。
一方、ほくろ除去の跡と評判を調査すると、炭酸ガスレーザーによる蒸散治療において「思っていたより長期間赤みが引かなかった」「わずかに凹みが残った」という声が散見されます。ほくろは皮膚の真皮深層まで細胞が存在するため、完全に取りきろうとして深く削りすぎると真皮のコラーゲン再生が追いつかず、ニキビ跡のような窪み(陥凹瘢痕)を形成するリスクが排除できません。
逆に、傷跡を恐れて浅く削りすぎると、残存した母斑細胞が半年から1年後に再増殖して再発を招きます。美容外科医が診察時に拡大鏡を用いて母斑細胞の深さを綿密に推測し、患者に対して「一度で削りきらずに2回に分ける可能性」や「完全に平坦にした場合のわずかな瘢痕リスク」を事前に包み隠さず説明してくれるクリニックかどうかが、満足度を分ける決定打となっています。