どんなに由緒ある社寺で授かったお守りであっても、扱い方を誤れば敬意を欠く行為となり、ご利益を遠ざけてしまいます。特に知らず知らずのうちにやってしまいがちなお守り持ち歩き方NG例を具体的に挙げます。
筆頭に挙げられるのが、お守りポケットに入れるのは失礼という指摘の真相です。上着の胸ポケットのように、心臓に近く上半身の清らかな位置であれば携帯場所として適しています。しかし、ズボンの後ろポケットやサイドポケットに入れる行為は明確な非礼にあたります。後ろポケットに入れたまま椅子や車のシートに座れば、神仏の御分霊をお尻で踏みつけることになり、神道における「無礼・不浄」の極みとなるからです。
さらに見落とされがちなのが、以下の3つの禁止事項です。
第1に「カバンの底への放置」です。書類や荷物の下敷きになり、押し潰されて擦り切れるような環境はお守りの尊厳を著しく損ないます。第2に「湿気や汚れの放置」です。雨に濡れたまま放置したり、汗の染み込む環境に晒したりすることは避けてください。第3に「中身の開封」です。お守り袋の内側にある木札や紙札(御神体)がどうなっているのか気になり、紐を解いて中を覗く行為は絶対のタブーとされています。内符を封印する結び目には神仏の力を閉じ込める結界の意味があり、開封した瞬間に清浄さが失われると考えられているためです。