シンデレラストーリーを疾走していた優希美青を突如襲ったのが、2015年1月の活動休止だった。CDデビューを飾り、主演映画の公開を控えた絶頂期でのブレイクダウンに対し、世間では様々な憶測が飛び交った。しかし、公表された休養の理由は過酷なスケジュールと急激な環境変化に伴う「体調不良」であった。
中学校生活と過密な撮影スケジュールの両立、周囲からの巨大なプレッシャーは、10代半ばの少女の許容量を優に超えていた。当時の関係者によると、本人は仕事を休むことに対する強い葛藤を抱えていたというが、所属事務所は長期的な将来を見据えて完全休養を決断。一時的に実家へ戻り、心身のリカバリーに専念する時間を確保した。
約半年の静養を経て、2015年7月期の実写ドラマ『デスノート』で電撃復帰を果たす。彼女に託されたのは、主人公・夜神月を追い詰める世界的名探偵の後継者「ニア役」という難役中の難役だった。原作では男性であり、無機質かつ特異な天才少年というキャラクターに対し、優希は銀髪のウィッグを身につけ、男装で狂気と冷徹さを体現。放送当初は「イメージと異なる」という原作ファンの厳しい声も浴びたが、回を追うごとに二重人格・メロとの演じ分けなどで怪演を見せ、批判を称賛へと塗り替えてみせた。挫折を乗り越えた強さが、彼女の表現の深みとなった瞬間である。