狩野が所属するマセキ芸能社にとっても、この事態は完全な想定外だった。事態の沈静化を図るべく事務所側は対応に追われ、度重なる会見や釈明の場がセッティングされた。しかし、関係者の証言によれば、現場の混乱は外部から想像される以上に深刻を極めていたという。
当時を知る芸能関係者は振り返る。「誰が本当のことを言っているのか、事務所内部でさえ把握するのに時間がかかった。当事者全員が傷つき、誰も得をしない不条理な渦の中に飲み込まれていた」。舞台裏で繰り広げられていたのは、カメラには映らない駆け引きと、崩れ去った信頼関係の後始末だった。