常盤貴子が演じた蓮見杏子は、夫のスキャンダルを機に16年ぶりの弁護士復帰を果たした芯の強い女性だ。ブランクへの不安を抱えながらも法廷に立ち続ける彼女の姿は、視聴者の共感を強く引き寄せた。華やかさの奥にある傷つきやすさと、理不尽に抗う凛とした佇まい。常盤の細やかな感情表現が、物語の背骨となった。
その杏子を公私にわたり支え、時に複雑な感情を滲ませる共同経営者・多田征大を演じた小泉孝太郎の好演も見逃せない。爽やかな信頼感の裏に見え隠れする男としての執着と苦悩。日本のテレビドラマ業界が長年培ってきた人間ドラマの機微と、スピード感あふれる海外ドラマのテンポが見事に融合した傑作である。