アニメ版『あたしンち』でお父さんの魅力を決定づけたのが、ベテラン声優・緒方賢一氏の名演です。『名探偵コナン』の阿笠博士役や『忍者ハットリくん』の獅子丸役など数々の名作で知られる緒方氏ですが、お父さん役ではセリフの少なさを逆手に取った圧倒的な表現力を披露しています。
「うむ」「フッ」「母さん」といった短い相槌や、低音の鼻歌、独特の引き笑いなど、台本には細かく書かれていないような吐息のニュアンスだけで、お父さんの感情の揺らぎを見事に表現しました。どこか脱力感がありながらも温かみを感じさせる声の響きは、アニメファンのみならず原作者からも絶賛されています。