近年、女性皇族の社会活動に対する社会の関心は一段と高まっている。従来の皇室報道・ジャーナリズムは、ご公務の儀礼的な側面や私生活の一端をフォーカスすることが多かったが、彬子女王の八面六臂の活躍はメディアの取材姿勢そのものにも変化を促した。
NHKをはじめとする各局のドキュメンタリー番組では、美術史家としての専門的な知見や、文化継承に懸ける情熱が深く掘り下げられている。単なる「皇室の慶弔行事」にとどまらず、一人のオピニオンリーダー、文化人として社会課題に向き合う姿がクローズアップされるようになったことは、現代における皇族報道の成熟を示している。