週末の原宿。若者で賑わう竹下通りから一本入った路地裏のギャラリー前には、朝から長い列ができていた。「リアル呪物展2026」の会場だ。
足を踏み入れると、漂うのは古びた木材と防虫剤の匂い。暗がりの中、ガラスケースの向こうには目が落ちかけた市松人形や、謎の文字がびっしりと刻まれた古銭、由来の分からない木箱が静かに鎮座している。来場者の大半は20代のカップルや友人同士だ。「スマホの画面越しに見るホラー映画とは全然違う。目の前に“それ”があるという事実だけで心拍数が上がる。その生の感覚がたまらない」。都内の大学に通う女性(21)は、どこか楽しそうにそう語った。