Q1:カナル型イヤホンを毎日長時間使っていると、耳垢が奥に押し込まれて難聴になりますか?
A1:そのリスクは実在します。耳垢は本来、外耳道の上皮細胞の自然な新陳代謝によって奥から手前へと自然に排出される自浄作用を持っています。しかし、綿棒での過度な掃除やカナル型の頻繁な挿入によって、耳垢を鼓膜の近くへ押し固めてしまう「耳垢栓塞」を引き起こすことがあります。予防策として、イヤホンを装着する前に耳の入り口の汚れを軽く拭き取ること、そして耳掃除は月1〜2回、入り口付近のみに留めることが耳科医から推奨されています。
Q2:ノイズキャンセリング機能を使うと耳に独特の圧迫感を感じますが、耳に悪い影響はありますか?
A2:あの特有の「ツーン」とする感覚は、鼓膜に物理的な気圧変化がかかっているわけではありません。逆位相の音波によって極低周波の暗騒音が一瞬で消え去ることで、脳の聴覚野が「気圧が急激に変化した」と錯覚して生じる現象です。身体的な聴覚器官を損傷する毒性はありませんが、自律神経の乱れや酔いを感じる場合は、ノイズキャンセリングの強度をアプリ側で調整するか、気圧調整用ベント(通気孔)がしっかりと設計されたモデルを選択してください。
Q3:耳の穴が小さく、どのイヤーピースを試してもすぐにポロポロと脱落してしまいます。
A3:市販の一般的なシリコンチップは真円に近い形状をしていますが、外耳道の断面は楕円形であることが大半です。解決策として、体温で柔らかくなり耳穴の形状に変形する「低反発ウレタンフォーム製イヤーピース」への交換が劇的な効果を発揮します。また、SSサイズを展開しているサードパーティ製イヤーピース(SpinFitやAZLAなど)を試すか、耳甲介腔(耳のくぼみ)に引っ掛けるフィンが付いたスポーツ向けスタビライザーの併用を強く推奨します。