完結編を語る上で避けて通れないのが、『ファイヤーブースト』のラストで描かれた数々の衝撃的な展開です。ジェイソン・モモア演じる最凶の敵ダンテ・レイエスは、『MEGA MAX』でドミニクたちに倒された麻薬王エルナン・レイエスの息子であり、10年以上の歳月をかけてドミニクを徹底的に研究し尽くしていました。彼の目的はドミニクの命ではなく、「ドミニクが愛する者すべてを奪い、生きたまま地獄の苦痛を味わわせること」でした。
クライマックスのポルトガルにおいて、ドミニクの実弟ジェイコブ(ジョン・シナ)は、甥であるリトル・Bを守るために自らの車両で敵集団に特攻し、壮絶な爆死を遂げます。しかしダンテの罠はそれにとどまらず、ドミニクとリトル・Bが逃げ込んだ巨大ダムに遠隔起爆装置を仕掛け、大爆破を敢行。濁流が迫る中、ドミニクたちの生死が描かれないまま画面は暗転しました。
さらに、ローマから脱出を図っていたローマン、テズ、ラムジー、ハンを乗せた輸送機が、裏切り者エイムス(アラン・リッチソン)の放った地対空ミサイルによって撃墜されるという絶望的な場面で幕を閉じます。その直後、南極の秘密施設に囚われていたレティとサイファーの前に浮上したのは、巨大潜水艦でした。ハッチから姿を現したのは、第6作で滑走路から身を投げて死亡したはずのジゼル(ガル・ガドット)だったのです。
主要キャラクターの現況と関係性を整理すると、現在のファミリーは以下の通り、四方八方に分断された極限状態にあります。
- ドミニク・トレット&リトル・B:ポルトガルの崩壊したダム底で孤立無援。
- レティ・オルティス&サイファー:南極の極寒地帯で一時共闘中。ジゼルの潜水艦と接触。
- ローマン、テズ、ラムジー、ハン:搭乗機が山中へ墜落。安否不明だが生存の伏線あり。
- ミア・トレット:息子ジャックらと共にブライアンが待つ隠れ家へ避難。
- ルーク・ホブス:ポストクレジットシーンでダンテから直接脅迫電話を受け、戦線への復帰が確定。
- デッカード・ショウ:ロンドンで母マグダレーン(クイニー)の救出に向かい、単独行動中。