輪島功一氏の現在の足跡を語る上で欠かせないのが、東京都国分寺市・JR国分寺駅北口からほど近い場所に位置する和菓子店「だんごの輪島」です。1970年代半ば、世界王者時代に設立されたこの店舗は、元世界チャンピオンが手掛ける店としてオープン当初から大きな話題を呼び、半世紀近くにわたり地域住民やボクシングファンに愛され続けています。
看板商品の「みたらしだんご」や「あやめだんご」、そしてボクシンググローブの焼き印が押された「ファイト最中」は、今や国分寺を代表する名物土産として定着しています。以前は輪島氏本人が店頭に立ち、気さくに客へ声をかけたりサインや記念撮影に応じる姿が日常風景でしたが、現在は健康面を最優先し、店頭に立つ頻度は大幅に減っています。
その暖簾と味を守り続けているのが、長男の輪島大輔氏を中心とするご家族と熟練の職人たちです。毎朝早くから手作業で仕込まれるだんごは、保存料を極力抑えた昔ながらの製法を守り抜いており、昼過ぎには完売する商品が出るほどの人気を維持しています。店頭には往年のチャンピオンベルトや現役時代の勇姿を収めた写真が大切に飾られており、輪島氏が築き上げた「不屈のファイト精神」が店舗の随所に息づいています。