廣瀬智紀さんと川栄李奈さんの接点が生まれたのは、2018年10月に上演された舞台『カレフォン』でした。作・演出を担当したのは、ヒットメーカーとして知られる鈴木おさむ氏です。物語は、仕事や日々の理不尽に押しつぶされそうな女性会社員のもとに、昔亡くなったはずの元恋人がスマートフォンの画面越しに現れるという、切なくも濃密なラブストーリーでした。
ダブル主演を務めた二人は、劇中で何度も激しく感情をぶつけ合い、幾度となく抱き合うエモーショナルなシーンを重ねました。関係者の証言によると、稽古場の空気を大きく動かしたのは廣瀬智紀さんの包容力だったといいます。AKB48卒業後、怒涛のスケジュールでドラマや映画の撮影をこなしていた川栄李奈さんは、当時心身ともに極限状態にありました。その張り詰めた糸をほぐしたのが、8歳年上の廣瀬さんが見せた穏やかで飾らない人柄でした。
舞台関係者は当時の稽古場について、次のように振り返っています。
「川栄さんはプロ意識の塊で弱音を一切吐かないタイプですが、廣瀬さんはそんな彼女の張り詰めた空気を察し、休憩時間にはさりげなく差し入れを渡したり、他愛のない冗談で笑わせたりしていました。役柄としての『惹かれ合う恋人同士』の感情が、稽古期間の1か月と全国ツアーの過密日程を共にする中で、自然と本物の信頼と情愛へ昇華していったのは傍から見ても明白でした」
舞台の千秋楽を迎えた2018年11月下旬以降、二人はプライベートでの連絡を頻繁に取り合うようになり、ごく自然な流れで真剣交際へと進展していきました。