日本茶の品質を決定づける最も重要な工程の一つが、異なる特徴を持つ茶葉を組み合わせる「合組」だ。気候変動による茶葉の品質変化が懸念される昨今だが、長年培われた確かな目利きと職人の技術によって、常に最高の一杯が約束されている。単に古い手法を踏襲するだけでなく、現代人の味覚の変化やライフスタイルに合わせた独自の配合を模索し続ける姿勢こそが、長寿企業の強みである。
特に近年人気を集めているのが、冷水でじっくりと時間をかけて抽出する水出し茶だ。渋みを抑え、旨味と甘みを最大限に引き出したその味わいは、従来の日本茶のイメージを覆すほどにフルーティーで爽やか。お茶本来のポテンシャルを引き出すための飽くなき探求は、今もなお続いている。