デビュー以降、ヒットチューンを連発し順風満帆に見えたLOOKでしたが、活動期間は決して長いものではありませんでした。1988年12月、リードボーカルの鈴木トオルが脱退を表明。残されたメンバーによる「L★・O・O・K」名義での活動を経て、グループは惜しまれつつ終焉を迎えました。ファンに大きな衝撃を与えたLOOK 解散理由の背景には、急速なブレイクに伴う環境の変化と、音楽的な方向性の相違がありました。
デビュー当初からメンバー全員が高いソングライティング能力と歌唱力を兼ね備えていたLOOKでは、千沢仁や山本はるきちがボーカルをとる楽曲も増え、バンドとしての表現の幅を広げようとしていました。しかしその一方で、専任ボーカリストとしてのアイデンティティや、よりストレートなロック・アコースティック表現を追求したい鈴木トオルとの間で、目指すべきサウンドのベクトルにズレが生じ始めます。多忙を極めるスケジュールの中で十分にコミュニケーションを図ることが難しくなったことも重なり、互いの音楽家としての誇りを守るための前向きな決断として、それぞれの道を歩むこととなりました。