ここで改めて、彼女のルーツを振り返ってみよう。原作者である故・臼井儀人氏が描いた大原ななこは、当初から作品における「聖域」のような存在だった。ギャグと下ネタが飛び交うカオスな世界観の中で、彼女が登場するシーンだけは、どこか温かい光が差し込むような演出がなされていた。
彼女の父親である作家・大原四十郎の過保護ぶりや、ななこ自身の空手が得意というギャップなど、キャラクターとしての立体感も抜群だ。単なる「都合の良い美少女」として消費されない強さと個性が、誕生から30年以上経った今でも色褪せない理由だろう。