櫻井海音の表現の根底には、常に音楽がある。幼少期からドラムに親しみ、プロのステージも経験してきた彼にとって、音とリズムは体の一部だ。実は、演技におけるセリフの抑揚や、相手役との掛け合いのテンポ感は、ドラムのセッションに非常に近いという。
「ドラムはバンドの土台。役者も同じで、自分が前に出るだけでなく、作品全体を支える役割を意識している」と、過去のインタビューで本人が語っていたように、その俯瞰的な視点こそが彼の強みだ。音楽を諦めたわけではない。形を変えて、役者というキャンバスにその音を響かせているのだ。