宮島土産の筆頭といえば、やはり「もみじ饅頭」です。しかし、表参道商店街を歩くと十数軒もの専門店が軒を連ねており、「どこのお店を選べばよいのか分からない」と悩む旅行者も少なくありません。実は、店ごとに生地の配合や餡の仕上がり、看板商品へのアプローチが大きく異なります。
まず押さえておきたいのが、もっちりとした新食感で一世を風靡したにしき堂の「生もみじ」です。広島県産米粉と餅粉を使用した生地は驚くほどしっとりしており、上品な甘さのこし餡・粒餡・抹茶餡との相性が抜群です。年配の方から若い世代まで、宮島銘菓としての評判は極めて高く、失敗のない手土産の筆頭格です。
伝統的なカステラ生地の風味を純粋に楽しむなら、藤い屋が外せません。大正14年創業の老舗で、職人が丹念に炊き上げる藤色のこし餡は口溶けが非常に滑らかです。定番の味はもちろん、近年は和洋折衷のモダンな創作和菓子にも力を入れています。
多彩なフレーバー展開で選ぶ楽しさを提供してくれるのがやまだ屋です。定番の餡に加えてチーズ、チョコレート、瀬戸内レモンなどバリエーションが豊富で、栗を丸ごと一粒包んだプレミアムな「桐葉菓(とうようか)」も外せない名品です。また、地元民から根強い支持を集める岩村もみじ屋は、あっさりとした上品な甘さのこし餡が特徴で、昔ながらの素朴で深い味わいを求める甘党から絶賛されています。