防風通聖散の副作用の中で、直ちに専門医の受診が必要となるのが「肝機能障害」と「偽アルドステロン症」です。発生頻度は極めて稀であるものの、放置すると生命に関わる事態に発展しかねません。
肝機能障害の代表的な初期症状には、全身の強い倦怠感(だるさ)、発熱、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、尿の色が褐色に濃くなる、といった兆候があります。生薬成分に対するアレルギー反応や代謝過程での負担が引き金となる場合があり、服用後に理由のない疲労感や食欲不振が続く場合は肝機能検査を受ける必要があります。
また、構成生薬の「甘草(カンゾウ)」に含まれるグリチルリチン酸を過剰に摂取することで起きるのが偽アルドステロン症です。血液中のカリウムが低下し、血圧上昇、むくみ、手足のしびれや脱力感、筋肉痛(ミオパチー)が現れます。複数の漢方薬や風邪薬、サプリメントを重複して服用している場合は特にリスクが高まるため注意が欠かせません。