iPhone 12を評価する上で、ネット上に蔓延する「初代5G機だから買わない方がいい」という極端な言説には客観的な検証が必要です。確かにiPhone 12に採用されたQualcomm製「Snapdragon X55」モデムは、初期世代ゆえに通信時の消費電力が高く、微弱な5G電波を掴みに行った際にバッテリーを急激に浪費する弱点を抱えていました。
しかし、通信各社による基地局整備が完了した2026年の通信環境においては、無用な電波サーチが減少し、当時のレビュー記事で騒がれたほどの異常消耗は起きにくくなっています。バッテリーセーバー機能として実装された「スマートデータモード(通信状況に応じて4Gと5Gを自動切替する機能)」をオンにしておくことで、実用上のデメリットは十分に回避可能です。
一方で、一般にはあまり知られていない本当の盲点はカメラの修理性とパーツのシリアル紐付けにあります。iPhone 12世代から、カメラモジュールやディスプレイを非正規店で交換した際に警告メッセージが表示されたり、一部機能が制限されたりするセキュリティロックが厳格化されました。フリマアプリなどで極端に安く販売されている「訳あり品」の中には、粗悪な社外品パーツで無理やり修理された個体が紛れ込んでいるケースがあり、安さだけに釣られると致命的なトラブルを招く危険性を孕んでいます。