ゴルフショップの店頭でグローブを選ぶ際、多くの人が「中指の先から手首までの長さ」を手袋のサイズだと勘違いしています。これがサイズ選びで失敗する最大の原因です。日本の市販ゴルフグローブに表記されている「21cm」「23cm」といった数値は、手長ではなくゴルフグローブ手囲いの測り方基準に基づいた外周の長さを示しています。
一般社団法人日本繊維産業連盟やJIS手袋規格(JIS S 4038)に準拠した手囲いの正確な起点と測り方は以下の通りです。
まず、感情線の起点付近にあたる「小指の付け根から手首のシワまでの距離を3等分した手首側の1点」を定めます。次に、人差し指の付け根と生命線の始点を通るように、メジャーを手首から手のひらへ斜めにぐるりと一周巻き付けます。この周囲の長さが「手囲い」の実寸です。
ここで知っておくべき手長と手囲いの違いと真相があります。手の骨格は人によって千差万別であり、「指が長く手のひらが薄い人」と「指は短いが掌が分厚い人」では、同じ手囲い23cmであってもフィットする空間容積が全く異なります。手長(中指の先端から手首の一番上のシワまでの直線距離)が標準よりも長い人の場合、手囲いだけでサイズを決定すると指の股が浮いてしまい、スイング中に突っ張り感が生じます。
したがって、まずはメジャーを用いて手囲いの実寸をミリ単位で計測し、その数値をベースラインとしながら、指の長さや手の厚みに応じた微調整を行うのがプロフィッティングの現場におけるセオリーです。