球団の歴史を紐解く上で欠かせないのが、川崎球場を本拠地としていたロッテオリオンズ歴代ユニフォームの存在です。1970年代から80年代にかけてのオリオンズは、情熱的なレッドとディープブルーを基調とした大胆な配色がトレードマークでした。特に有藤通世や村田兆治、落合博満といった名選手たちが身にまとったプルオーバー型のニットユニフォームは、昭和パ・リーグの泥臭くも骨太な勝負師の美学を色濃く反映していました。
大きな転換点を迎えたのは1992年、本拠地を千葉へと移転し「千葉ロッテマリーンズ」へと改称した瞬間です。移転当初はピンクとバイオレットを取り入れた斬新なカラーリングを採用し、新天地での爽やかなイメージを打ち出そうと試みました。しかし、成績の低迷とともにファンの間では賛否が分かれ、わずか数年で抜本的な再考を迫られることになります。
決定的な変革が訪れたのは1995年、ボビー・バレンタイン監督の第1期就任時でした。大リーグのニューヨーク・ヤンキースやシカゴ・ホワイトソックスを彷彿とさせる千葉ロッテ歴代ユニフォーム変更の経緯の根底にあったのは、「強豪チームとしての気品と威厳の獲得」です。伝統的なホワイトにブラックの縦縞を配したスタイルへ舵を切ったこの決断こそが、今日まで続く千葉ロッテマリーンズ歴代ユニフォームのアイデンティティを確立する契機となりました。