かもめんたる・う大が「天才」と称される理由|演劇と賞レースの現在地

かもめんたる・う大が「天才」と称される理由|演劇と賞レースの現在地

かもめんたる・う大が「天才」と称される理由|演劇と賞レースの現在地にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

コントの枠に収まりきらない物語欲求と人間観察の蓄積は、2015年の「劇団かもめんたる」旗揚げへと結実しました。当初は芸人が立ち上げた演劇ユニットという色眼鏡で見られる向きもありましたが、回を重ねるごとに演劇関係者の間で噂が広がり、下北沢の劇場を満員にする看板劇団へと成長を遂げました。

その実力を決定づけたのが、演劇界の芥川賞と称される「岸田國士戯曲賞」への複数回にわたる最終候補ノミネートです。第64回『君とならどんな夕暮れも怖くない』、第65回『宇宙人は街へゆく』など、う大が書き下ろす戯曲は選考委員からも熱狂的な支持を集めました。選評では「登場人物全員が抱える卑屈さや傲慢さが、生々しいリアリズムをもって舞台上に立ち現れている」と高く評価され、演劇界の重鎮たちを唸らせています。

項目岩崎う大(劇団かもめんたる)従来のお笑い出身劇作家伝統的現代演劇編集部の見解・評価劇作の構造人間の卑屈さ・歪んだエゴを起点とした不条理会話劇ワンシチュエーションコメディ、伏線回収型エンタメ社会問題の象徴化や哲学的・抽象的テーマの提示お笑いのテンポと重厚な心理劇が完璧に融合している文学界・演劇賞評価岸田國士戯曲賞 複数回ノミネートの実績商業的成功が中心で純演劇文学賞の候補は稀読売演劇大賞、紀伊國屋演劇賞など専門賞が主流コント師出身として純文学演劇の最高峰に肉薄する稀有な存在メディア展開地上波連ドラ脚本、舞台脚本、小説執筆、審査員バラエティ番組構成、映画・深夜ドラマ脚本新劇・小劇場主宰、地方公設劇場プロデューステレビドラマの脚本でも人間の陰湿さを魅力に変える筆致を発揮現在の活動基盤劇団公演の即日完売、執筆業、審査員、単独コントライブテレビタレント活動との兼任助成金や専業劇団運営がメインインディペンデントな表現力とマス向け知名度を両立

舞台にとどまらず、地上波テレビドラマの脚本家としても頭角を現しています。秋元康氏企画・原作のドラマ『共演NG』(テレビ東京系)への参加をはじめ、人間の欺瞞やプライドの衝突を軽妙かつ鋭利に描く脚本術は、映像業界のプロデューサー陣からも厚い信頼を獲得しています。

山田 真由
著者

山田 真由

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