ネット上の言説において散見されるのが、「横浜流星はトッキュウジャーで一気に国民的ブレイクを果たした」という見立てです。しかし、この言説は半分正しく、半分は事実と異なります。
綿密なキャリアデータを追うと、彼が世間一般の認知度を爆発的に高めた「真のブレイクのきっかけ」は、2019年1月期のドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で演じたピンク髪の不良高校生・由利匡平(ゆりゆり)役でした。トッキュウジャー終了後の2015年から2018年までの約4年間、横浜流星はオーディションに落ち続け、端役や小規模な舞台で地道な鍛錬を重ねる「葛藤の下積み期」を経験しています。
手記やインタビューにおいて、横浜流星本人は当時の心境をこう述懐しています。「戦隊が終わった後、仕事がない時期が本当に悔しかった。でも、あの1年間の過酷な現場で『何があっても腐らない根性』を叩き込まれたからこそ、耐え抜くことができた」。
そして、その苦闘の時代を誰よりも近くで理解し、支え合っていたのが主演の志尊淳でした。二人は撮影終了後もプライベートで頻繁に連絡を取り合い、互いの出演作品を映画館の最前列で観劇しては熱い感想をぶつけ合ってきた間柄です。志尊淳が体調を崩した際には横浜流星が陰ながらエールを送り、横浜流星が主演賞を受賞した際には志尊淳がSNSで誰よりも熱狂的に祝福する――。ライバルでありながら血の通った戦友という二人の関係性は、ビジネス上の共演者を超えた「魂の盟友」として知られています。