炊飯器をセットする際、軽量カップで測る「生米」と、炊きあがったホカホカの「ご飯」では、手に持ったときの重みが全く異なります。まずは基本となる重量の定義を整理しておきましょう。
お米を計量する専用カップ(1合カップ)の容積は180mlです。このカップすりきり1杯に入る生米の重量は約150gとなります。つまり、生米2合の重さは約300gです。一方で、炊き上がったご飯2合炊き上がりグラムは一般的に約660g〜680g(茶碗約4杯強)に達します。生米2合重さの違いを比較すると、炊飯前後で360g以上もの差が生じる計算です。
なぜここまで重量が増えるのでしょうか。その答えは、炊飯後に重さが約2.2倍に増える理由である「デンプンの糊化(アルファ化)」と「水分保持力」にあります。生米に含まれるデンプン(ベータデンプン)は硬く結晶化していますが、熱と水が加わることで分子構造がほぐれ、アルファデンプンへと変化します。この過程でお米は自重の約1.2倍〜1.3倍の水分を細胞内部にガッチリと抱え込みます。その結果、炊飯後のご飯は生米の約2.2〜2.3倍の重さに膨らみ、ふっくらと柔らかな食感を生み出しているのです。
ちなみに、基準となるご飯1合は何グラムかというと、生米約150gに対して炊き上がりは約330g〜350gです。2合炊きならその単純計算で約660g〜700g弱となり、炊飯器の保温機能や蒸気排出量、米の品種や鮮度によって仕上がりの重量に数十グラムの幅が出ます。