ネット検索で「ノーフォークテリア」と打ち込むと、サジェストに「飼いにくい」「後悔」といったネガティブな語句が並びます。取材班が保護団体やテリア専門の訓練士にヒアリングを行ったところ、飼育放棄や挫折の原因は飼い主側の「小型犬=室内でおとなしく抱っこされている」という先入観にありました。ノーフォークテリアの性格と飼いやすさを正しく理解するためには、以下の3つのハードルを直視しなければなりません。
第一の要因は、底なしのスタミナと作業欲求です。体重5〜6kg程度の小型犬でありながら、原産国イギリスでは泥まみれになって害獣を追っていた使役犬です。1日30分程度の軽い散歩ではエネルギーが全く発散されず、室内の家具を破壊したり、ストレスから過剰な興奮状態に陥ったりします。ある飼い主の手記には、「小型犬の手軽さを期待して迎えたが、実際には毎日1時間以上の早歩き散歩と知育トイでの頭脳戦を強いられ、育児ノイローゼ寸前になった」という生々しい告白が記されていました。
第二の要因は、ノーフォークテリアのしつけと無駄吠え対策の難度です。彼らの吠えは、恐怖からくる怯え吠えではなく、動くものに対する「発見報告」や「警戒のアラート」という本能的行動です。知能が非常に高く物覚えは早いものの、「自分が納得しない指示には従わない」という強烈な頑固さを持ち合わせています。力任せの叱責は信頼関係を一瞬で破壊し、かえって攻撃性を引き出す原因となります。
第三の要因は、動く小動物への執着心です。散歩中に横切る猫、小鳥、自転車、ボールなどに瞬時に反応して猛ダッシュする突進力は、小型犬とは思えないパワーを誇ります。この狩猟衝動をコントロールできない場合、ノーフォークテリア飼いにくい理由として最大のストレス要因になってしまいます。