2022年の『24時間テレビ45』では、YouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」(現・よにのちゃんねる)の4人がメインパーソナリティを担当し、両国国技館から3年ぶりの有観客放送が実現しました。従来の「悲壮感を伴うチャリティ」から脱却し、親しみやすくポジティブな空気を生み出すうえで、山田涼介の絶妙な立ち回りが光りました。
象徴的だったのが、彼が担当した個別企画「胸から下がマヒした女性の人生かけた願い おなかの我が子に会いたい!その瞬間のドキュメント」です。事故により下半身不随となりながらも、新たな命を授かり出産に挑む女性とその家族に、山田涼介自らがカメラを携えて取材を行いました。
取材現場において山田涼介は、決して「可哀想な当事者」として相手を見ることはありませんでした。病気や障害という属性を前に出すのではなく、一人の女性、一組の夫婦の決意に対して深い敬意を払い、静かに耳を傾けました。過剰な感情表現を抑制し、出産直後の赤ちゃんの産声を聞いた際に見せた静かな安堵の表情には、視聴者からも「真摯な取材姿勢に胸を打たれた」「言葉よりも表情で語る誠実さがある」といった共感の声が殺到しました。バラエティで見せる華やかなスター性と、報道ドキュメンタリーで求められる傾聴のバランスを完璧に両立させた瞬間でした。