新作の発表や大型アップデートのたびにSNSや掲示板を賑わせるのが、イーブイ新進化系の噂と真相です。特に「はがねタイプ」や「ドラゴンタイプ」のブイズが登場するというファンアートやリーク風の投稿は後を絶ちません。しかし、2013年発売の『ポケットモンスター X・Y』でニンフィアが登場して以来、10年以上の歳月が経過した現在も第9の進化系は実装されていません。
ゲーム開発の構造的要因とタイプ相性の力学からこの沈黙を分析すると、明確な論拠が浮かび上がります。
第1に「特殊タイプの枠組みの消費」です。かつて第3世代(ルビー・サファイア)まで、ポケモンのタイプは物理依存と特殊依存に二分されていました。イーブイの進化系に選ばれてきたタイプ(みず・でんき・ほのお・エスパー・あく・くさ・こおり)は、すべて当時の「特殊タイプ」に分類されていたものです。第6世代で追加されたフェアリーも特殊技主体の概念であり、旧分類上の「特殊タイプ」は、実質的に「ドラゴンタイプ」を残すのみとなっています。
第2に「イーブイ自身のアイコン化」です。第7世代の専用Zワザ「ナインエボルブースト」や、第8世代『Let's Go! イーブイ』での相棒システム、キョダイマックスの獲得など、公式は「進化させずにイーブイのまま愛着を持つ」というプレイスタイルを強力に推進してきました。下手に1タイプだけを追加すると、8種で保たれていた対照性やグッズ展開の黄金比が崩れるリスクを孕んでいます。現時点で公式な新種追加のアナウンスはなく、出回っている情報はすべてコミュニティ発の願望や非公式な創作物であると断定して差し支えありません。