カリン様は単なる知恵袋ではありません。みずから過酷な修行を課す現役の武道家でもあります。書籍『ドラゴンボール大全集』に記された公式データによると、カリン様の戦闘力は「169」と設定されています。これは第21回天下一武道会当時の亀仙人(通常時139)を明確に上回る数値です。かつて若き日の武天老師がカリン塔へ登り、カリン様から水仙の水(超聖水)を奪い取るまでに3年もの歳月を要したというエピソードからも、その体術と素早さがいかに常軌を逸していたかが分かります。
カリン塔で語られるアイテムの中でも、特に混同されやすいのが「超聖水」と「超神水」の存在です。この2つは名前こそ似ていますが、その性質と目的は完全に正反対の構造を持っています。
悟空が桃白白に敗れた後に飲んだ「超聖水」は、タネを明かせばただの水でした。しかし、薄い空気の中でカリン様の手から水瓶を奪おうと動き回り、カリン様の呼吸と挙動を読み取ろうとした訓練そのものが、悟空の体幹と先読み能力を飛躍的に開花させました。一方、ピッコロ大魔王に対抗するために飲んだ「超神水」は本物の猛毒であり、肉体の限界を超えた者だけが生き残れる過酷な試練でした。この巧みな教育的アプローチの使い分けに、カリン様の指導者としての真価が現れています。