ネット上の口コミで頻繁に見受けられる「受付から診察まで想定以上に待たされた」「問診が簡潔すぎた」という意見の背景には、救急指定病院特有のトリアージシステムと外来機能への誤解が存在します。
急性期病院の救急外来では、厚生労働省の基準に基づき重症度・緊急度に応じた優先順位(トリアージ)が定められています。生命に危険が及ぶ心疾患や脳血管障害、多発外傷の患者が搬送された場合、軽症の受診者は待機を余儀なくされます。これは医療安全を最優先するための不可欠な運用であり、機械的な受付順診療とは根本的に異なる点に留意が必要です。
また、かかりつけ医を持たずに大病院へ直接受診する際、制度上の選定療養費が発生する場合があるほか、日常的な慢性疾患の定期処方などは地域のクリニックを活用する「医療機能の分担」が国全体で推奨されています。京都九条病院の地域連携室が果たす役割もまさにそこにあり、急性期治療を終えた後の逆紹介体制が確立されています。