渡辺謙が歩んできた結婚生活は、いずれも本人の病魔や人間関係の深刻な葛藤と隣り合わせでした。歴代の元妻たちとの離婚歴の真相には、芸能界特有の光と影が色濃く反映されています。
第1の妻・由美子さんとの離婚劇:白血病闘病と宗教問題
1983年に結婚した最初の妻・由美子さんは、杏と渡辺大の実の母親です。順風満帆に見えた家庭生活は、1989年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で一世を風靡した直後、渡辺謙が急性骨髄性白血病を発症したことで暗転します。
当時、生存率が極めて低いとされた大病に直面した妻は、夫の回復を祈るあまり新興宗教団体に傾倒。親族や知人、さらには子供たちの同級生の親にまで借金を重ね、その総額は約2億円に達したと裁判で明らかになりました。病を克服して仕事に復帰した渡辺謙と妻の溝は埋まらず、2000年代初頭から泥沼の離婚裁判へと突入。2005年3月に正式な離婚判決が下されましたが、この借金問題は娘である杏の学業断念や芸能界入りの大きな要因となりました。
第2の妻・南果歩との破局:闘病の連帯から不倫による決裂へ
離婚成立の同年に再婚したのが女優・南果歩でした。2003年のテレビ東京系サスペンスドラマでの共演を機に交際を深め、南の連れ子を自らの養子として迎え入れるなど、渡辺謙のハリウッド進出期を精神面・語学面で支えたパートナーでした。
しかし、2016年に渡辺謙の早期胃がん手術、南果歩の乳がん摘出手術が相次ぎ、夫婦で命の危機を乗り越えようとしていた矢先の2017年3月、週刊文春によって渡辺謙と現在の妻(当時Aさん)とのニューヨーク密会をはじめとする不倫関係がスクープされました。南果歩は後に手記やインタビューで「闘病中に最も信頼していた夫に裏切られた精神的ショックは想像を絶するものだった」と告白しており、一度壊れた信頼関係は戻ることなく、2018年5月に離婚が成立しました。