嘔吐の強烈な悪臭を根本から断ち切る唯一の正攻法は、「酸性の悪臭成分をアルカリ性物質で化学的に中和させ、物理的に吸着して回収する」ことです。ここで絶大な威力を発揮するのが、弱アルカリ性の性質を持つ「重曹(炭酸水素ナトリウム)」です。
家庭で誰でも実践できる、失敗しない完全消臭マニュアルの手順は以下の通りです。
【ステップ1:固形物の完全除去と水分オフ】
ペーパータオルや使い捨ての布を使い、外側から内側へ向かって固形物を包み込むように拭き取ります。このとき絶対に擦り込んではいけません。水分が残っている場合は、乾いたタオルを押し当てて徹底的に吸い取ります。
【ステップ2:重曹粉末を直接大量に振りかける】
湿り気が残る患部を覆い尽くすように、重曹の粉末を厚さ3〜5ミリ程度まで贅沢に振りかけます。重曹が酸性の水分と酪酸を吸い上げ、中和反応を起こしながら湿気を固めていきます。この状態で最低でも2時間〜半日(一晩置くとより効果的)放置します。
【ステップ3:固まった重曹を掃除機で吸引する】
水分を吸ってポロポロに固まった重曹をスプーン等で軽くすくい取った後、残りを掃除機で入念に吸い取ります。この段階で悪臭の7〜8割は物理的に除去されます。
【ステップ4:クエン酸スプレーによる仕上げ中和】
水200mlにクエン酸小さじ1杯を溶かした「クエン酸スプレー」を吹きかけたタオルで、表面をポンポンと叩くように拭き上げます。重曹のアルカリ残分を中和して繊維のごわつきを防ぎ、残存するアンモニア系のアルカリ臭も同時にシャットアウトします。