刑事罰と並んで注目されたのが、数千万円から数億円に上ると噂された「民事上の損害賠償請求」の行方です。くら寿司は過去、2019年にも従業員が魚の切り身をごみ箱に捨てて再びまな板に戻すという「バイトテロ動画」で猛烈な批判を浴びた経緯があります。この際も同社は関与したアルバイト店員2名を即座に懲戒解雇とし、刑事・民事の両面で厳正に対処することをいち早く表明していました。
客による迷惑行為についても、同様に一切の妥協を排した損害賠償請求の方針が打ち出されました。では、実際に裁判や示談の現場ではどのような賠償額が動くのでしょうか。類似の事件データや判例をもとに比較整理したのが以下の表です。
ネット上では「親が破産するまで億単位の賠償を支払わせるべきだ」という過激な論調も散見されましたが、実際の司法手続きでは、直接因果関係のある設備入替費用、消毒費用、客足減少に対する直接の補填額などをベースに調停や和解が進められるのが通例です。それでも、若年層やその家族にとって数百万円規模の賠償金と弁護士費用は、生活基盤を根底から揺るがす致命的な打撃であることに変わりはありません。