「カバンから白衣を出したらシワだらけで着られない」というトラブルの多くは、一般的なスーツやシャツと同じ感覚で平たく四角に畳んでしまうことが原因です。狭いバッグ内での圧迫に耐え、取り出した瞬間にすぐ羽織れるドクターコートのたたみ方には、明確な構造的アプローチが存在します。
最も推奨されるのが、テーラードジャケットのパッキング技術を応用した「肩入れ込みロール法」です。具体的な医療用白衣の畳み方手順は以下の4ステップで完結します。
- 前ボタンをすべて外し、平らな場所に広げる:平らなベッドや机の上に白衣の後ろ身頃(背中側)が下になるように置きます。
- 片方の肩を裏返し、もう片方の肩へかぶせる:左側の肩と袖を裏返し(内側を表にする)、そのまま右側の肩の中にすっぽりと入れ込みます。この工程により、最も型崩れしやすい肩パッドや立体縫製が保護されます。
- 左右の身頃を重ねて細長い長方形を作る:両袖を身頃の内側に収め、白衣全体の幅を3分の1程度に整えます。
- 裾から襟元に向かってふんわりと丸める(ロールパッキング):きつく巻きすぎず、空気を適度に含ませながら筒状に巻いていきます。
この畳み方であれば、外側からの摩擦や圧力が裏地にのみかかり、表地に鋭角な折り目がつきません。リュックやトートバッグの隙間に縦置きで収納できるため、白衣のコンパクトな畳み方としても極めて実用的です。