読者は両丹日日新聞の報道姿勢やサービスをどのように評価しているのか。購読世帯のリアルな声や、地元商店主、福知山出身の転出者などから寄せられる評判・口コミを検証すると、非常に具体的で生々しい実態が浮かび上がってきます。
「夕方、仕事から帰宅してポストを開けると届いている夕刊を読むのが日課。晩ごはんの前に今日の福知山で何があったのかを一通り把握できるリズムが心地よい」(福知山市在住・50代自営業男性)
「離れて暮らす両親の安否確認を兼ねて、実家経由で地元の話を聞くことが多かったが、電子版に切り替えてから自分でも毎日チェックできるようになった。母校の統廃合の話や知人の親御さんのおくやみ情報にすぐ気づくことができ、地元との縁が途切れずに済んでいる」(京都市在住・福知山出身・30代会社員女性)
紙面1面下部に掲載される名物コラム(編集手帳的な役割を果たすコラム欄「竜潭角」など)に対する評価も高く、記者の主観を交えつつ福知山の風土や歴史、市政に対する鋭い批評眼が光る文章に固定ファンがついています。また、福知山に隣接する綾部市に関しても、綾部支局による独自の地域取材が随時紙面に反映されており、中丹広域の経済圏・生活圏をカバーする視点が確保されている点も評価ポイントです。
一方で、手厳しい意見がないわけではありません。ネット掲示板やSNSでは「事件事故の初動が早い反面、当事者の特定につながるような情報が濃密すぎて地方特有の息苦しさを感じる時がある」「休刊日(日曜・祝日)に起きた突発的な事案の紙面化が翌々日の夕方になるため、即時性ではスマートフォンのSNSに一歩譲る」といった指摘も見受けられます。地域密着ゆえの距離の近さが、時として読者にプライバシー面での緊張感を与えるという点は、地方紙特有の表裏一体の現実といえます。