グルメサイト「食べログ」で上位に並ぶ有名店を巡るのも良いが、点数だけでは測れない名店がこの街には無数に眠っている。全日本コーヒー協会が発表する消費動向データを見ても、東北地方における一人あたりのコーヒー豆消費量やカフェ利用頻度は全国的にも高水準を維持し続けている。
厳しい冬の寒さを温かい一杯で乗り切る知恵か、あるいは豊かな水資源が育んだ味覚の鋭さか。市民にとって喫茶文化は単なるブームではなく、生活の血肉として根付いている。路地裏の無名な焙煎所で地元客が豆の挽き具合について店主と熱心に議論する姿こそ、この街の底知れぬカフェ文化の深さを物語っている。