移住や住み替えを検討する際、検索エンジンで「上三川町 治安 評判」や「上三川町 事件 事故 ニュース」といったネガティブ寄りのワードが並ぶのを見て、不安を覚える人は少なくありません。なぜこのような噂が立つのか、警察の統計資料や現地取材から多角的に検証しました。
結論から言えば、上三川町の治安は県内水準と比較しても極めて良好であり、凶悪犯罪が日常的に発生するような危険地帯ではありません。栃木県警察が発表する刑法犯認知件数の推移を見ても、上三川町は住宅街を中心にした地域パトロールや自治会の防犯ネットワークが機能しており、窃盗や粗暴犯の発生率は極めて低い水準に抑えられています。
それにもかかわらずネガティブな噂が囁かれる背景には、主に2つの構造的要因が存在します。
第1に、新4号国道バイパスをはじめとする大動脈の存在です。町内を縦断する新4号バイパスは立体交差が多く、首都圏と北関東を結ぶ主要ルートのため深夜まで大型トラックや車両が激しく行き交います。過去に幹線道路沿いでの暴走・危険運転や重大交通事故のニュースが報じられた際、「上三川=交通トラブルの多い街」という印象がネット上に刻み込まれた経緯があります。
第2に、「車がないと暮らせない不便さ」が「住みにくさ」と同一視されている点です。町内にはJR等の旅客鉄道駅が一切ありません。公共交通機関は宇都宮駅や石橋駅を結ぶ路線バス、町内巡回バスに限られるため、都心の電車移動に慣れた層から「陸の孤島」「不便」と評され、それが治安の不安視と混同されて拡散した側面が強いと言えます。