樟南高校の代名詞といえば、甲子園に幾度となく出場してきた樟南高校野球部です。甲子園春夏通算で多数の出場回数を誇り、1994年夏の選手権準優勝をはじめ、全国にその名を轟かせてきました。元プロ野球選手で捕手として長年活躍した鶴岡慎也氏や、堅守で鳴らした大和(前田大和)選手、指導者として名を馳せる田村恵氏など、球界を牽引するトップアスリートを数多く輩出しています。
近年の高校野球界は全国的な戦力分散が進み、鹿児島県内でも神村学園をはじめとする強豪との熾烈な覇権争いが続いています。その中で樟南野球部が貫くのは、派手な打ち合いに頼らない「堅守速攻」と「泥臭い機動力野球」です。グラウンドでの猛練習で培われる精神的なタフネスは、取材現場でも他校の監督陣から畏敬の念をもって語られます。
野球部だけではありません。部活動実績の広がりも同校の大きな特徴です。レスリング部は全国高校総体(インターハイ)や国体の常連であり、日本代表クラスの選手を育成。相撲部、駅伝競走部、弓道部、さらには文化部でも吹奏楽部がコンクールで高評価を得るなど、学校全体に「自らの限界に挑む」体育会的な気風が息づいています。