兵庫県三木市という土地は、日本のゴルフ文化を形作ってきた聖地の一つだ。その中に位置するこの丘陵コースは、豊かな自然地形を巧みに残した起伏が連続する。フラットな人工造成のコースでは味わえない、天然の傾斜がゴルファーの重心を容赦なく揺さぶる。
攻略のキーとなるのは、左足上がりや爪先下がりといった複合ライからのショット精度だ。ティショットで平坦なスポットを捉えられない場合、セカンド以降は難易度が跳ね上がる。特に中盤のミドルホールでは、谷越えのレイアウトと風の抜け道が重なり、見た目のヤーデージ以上の距離感を要求される場面が続く。番手選びに迷いが生じた瞬間、ボールは風に流され、深く掘り込まれたバンカーの餌食となる。
グリーン周りも一筋縄ではいかない。改修によって締まりを増したグリーン面は、スピンコントロールが甘いアプローチを無慈悲にこぼし落とす。手前から攻める鉄則を守れるか。ピンの位置に惑わされず、グリーンの受けている面へ確実に乗せるマネジメントを徹底できるかどうかが、80台を狙うプレーヤーの分岐点となる。