神保町を語る上で外せないのが、食と喫茶のカルチャーです。なぜこの街が日本屈指の「カレー激戦区」となり、「純喫茶の聖地」であり続けるのか、その背景には本を愛する人々が作り出した生活動線があります。
神保町 カレー 有名店の代表格である「ボンディ」の濃厚な欧風カレーや、大正13年創業の「共栄堂」が提供する黒褐色のスマトラカレーなど、一口にカレーと言っても系統は多岐にわたります。古書探しの合間に素早くエネルギーを補給し、スパイスで集中力を高める食文化は、多くの文豪や編集者たちに愛されてきました。
読書空間としての役割を担うのが神保町 レトロ喫茶店です。日本で初めてウインナーコーヒーを提供したとされる「ラドリオ」や、山小屋風の内装と名物いちごジュースで知られる「さぼうる」、タンゴの音色が流れる「ミロンガ・ヌオーバ」など、路地裏に潜む名店たちは、デジタル化が進む現代において貴重な「思索と休息のシェルター」として機能しています。