検索エンジンに大学名を入力すると候補に現れる不穏な単語に、動揺を覚える受験生は少なくありません。しかし、現場の学生や卒業生の生の声、さらに定員動向を精査すると、ネット上の煽り文句と大学の実像には大きな乖離があることが浮き彫りになります。
大手掲示板やSNS、知恵袋などで「やばい」と書き込まれる背景には、主に2つの要因が存在します。1つ目は、昭和から平成初期にかけて難関女子大として君臨していた時代と比べ、現在の河合塾等による偏差値帯が35.0〜42.5前後に落ち着いたことによる「ブランドイメージの落差」です。往年の難易度を知る世代から見れば、現在の入試難易度の軟化が過剰に誇張され、ネットスラングとしての「やばい」に変換されている側面が否定できません。
2つ目は、全国で相次ぐ女子大の募集停止や共学化の流れを受けた、大学経営に対する憶測です。在学生の口コミをリサーチすると、講義の質や人間関係に対する不満というよりも、「太宰府の自然豊かな環境ゆえに都心のキラキラしたキャンパスライフとは少し雰囲気が異なる」「真面目でおとなしい学生が多く、派手さを求める人には合わない」といった、ミスマッチから生じる感想が独り歩きしている実態が見て取れます。学内の治安や教育体制が崩壊しているといった事実はいっさい確認できません。