大貫勇輔の裸が芸術表現として最高潮に達した作品として、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』での主人公・ケンシロウ役は外せません。原作コミックにおけるケンシロウは、服が破れ散るほどの強靭な肉体と鋼の筋肉を持つ伝説の暗殺拳伝承者。実写化が極めて困難とされたこの大役に抜擢された際、大貫勇輔は徹底的な増量と筋力強化を敢行しました。
胸筋を極限までパンプアップさせ、広背筋を鬼の形相のように広げた彼の姿は、漫画からそのまま抜け出してきたかのような説得力を誇り、原作ファンからも絶賛の嵐が巻き起こりました。激しい立ち回りと高音の歌唱、アクロバティックな空中戦をこなしながら、露わになった上半身から放たれる気迫は、まさに生身の人間が到達できる表現の限界点を示していました。
さらに遡れば、舞台『ドリアン・グレイの肖像』におけるビジュアルポスターや劇中での露出も大きな話題を呼びました。当時のインタビューで彼は、作品の本質である「永遠の若さと美」を表現するために衣服を脱ぎ去ることについて、「脱ぐこと自体が目的ではなく、最高峰の踊りを見せるための必然」「肉体そのものがドリアン・グレイの魂の器である」という趣旨の覚悟を語っています。写真集や舞台画像で切り取られる彼の姿が、単なる扇情的な露出ではなく芸術的絵画のような気品を帯びている理由は、この確固たる表現意識にあるのです。