ピザオブデスの真実!横山健が築いたインディーズ精神と現在地

ピザオブデスの真実!横山健が築いたインディーズ精神と現在地

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現在でこそ自社レーベルの設立やアーティスト主導のマネジメントは珍しくありませんが、1990年代末においてそれは常識破りの暴挙とみなされていました。黎明期のHi-STANDARDとピザオブデスの歩みは、日本のレコード産業が抱えていた旧態依然とした権利構造に対する、明確なカウンターカルチャーとして幕を開けました。

当時、Toy's Factoryに所属していたHi-STANDARDは、国内外で凄まじいセールスを記録しながらも、制作の自由度や音源権利の帰属、さらにはチケット代金やCD販売価格の設定において、既存の商業システムとの間に深い違和感を抱いていました。関係者の証言や当時のインタビューにおいて横山健は、「自分たちが作った音楽の主導権を自分たち自身の手で完全に握りたかった」と生々しく告白しています。1999年に発表された金字塔的アルバム『MAKING THE ROAD』は、まさにレーベル内レーベルとして始動した同社からリリースされ、インディーズ流通でありながら公称100万枚を超える歴史的メガヒットを記録しました。

その後、バンドの活動休止という激震に見舞われながらも、横山健はレーベルの完全独立を決断します。この横山健によるレーベル設立経緯の根底にあったのは、単なる反抗心ではなく、自分たちを育ててくれたアンダーグラウンドなライブハウスカルチャーを守り、アーティストが搾取されないためのセーフティーネットを構築するという強固な使命感でした。こうして刻まれたPIZZA OF DEATH RECORDSの歴史は、日本のロックシーンにおける「真のインディペンデントとは何か」を問い続ける闘争の記録そのものです。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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